F1のペナルティは何種類ある?5秒・10秒のタイムペナルティ、ドライブスルー、ストップ&ゴー、グリッド降格、失格、ペナルティポイントまで一覧で整理。表示の見方と“どれが重い?”も初心者向けに解説します。
F1を観ていると「5秒ペナルティ」「ドライブスルー」「グリッド降格」など、いろんな裁定が出てきますよね。 でも実は、ペナルティは目的(安全・公平・抑止)に合わせて種類が分かれていて、意味を知るとレースが一気に読みやすくなります。
この記事では、ペナルティの種類っていくつある?という疑問に答えるために、F1で使われる罰則を一覧+具体例でわかりやすく整理します。
結論:F1のペナルティは「大きく6系統」に分けると理解が早い
「種類はいくつ?」の答えをスッキリさせるなら、F1の罰則はまず次の6系統に分けるのが一番わかりやすいです。
- ①警告系:注意・旗・黒白旗(次はペナルティだよ、の合図)
- ②時間で損をする系:5秒・10秒などのタイムペナルティ
- ③ピットで重く損をする系:ドライブスルー/ストップ&ゴー
- ④スタート前に効く系:グリッド降格/ピットレーンスタート
- ⑤結果を消す・出られない系:失格/出場停止(レースバン)
- ⑥累積する系:ペナルティポイント/戒告(リプリマンド)
この“分類”だけ覚えると、裁定が出た瞬間に「どれくらい重い罰か」がすぐ見えてきます。
【一覧】F1のペナルティ種類まとめ(早見表)
| カテゴリ | ペナルティ名 | 重さの目安 | ざっくり効果 |
|---|---|---|---|
| 警告系 | 警告/黒白旗(Warning) | 軽い | 次やったら罰を出す“最終通告” |
| 累積系 | 戒告(リプリマンド) | 軽〜中 | 記録に残る注意。回数が増えると不利 |
| 時間で損 | 5秒/10秒 タイムペナルティ | 中 | ピットで停止時間が増える or 結果に加算 |
| ピットで重い | ドライブスルー | 重い | ピットレーンを通過(停車なし)=大きくロス |
| ピットで重い | ストップ&ゴー(10秒) | かなり重い | ピットで一定時間停止→さらにロスが増える |
| スタート前に効く | グリッド降格(Grid penalty) | 中〜重 | 予選順位が下がり、前に出にくくなる |
| スタート前に効く | ピットレーンスタート | 重い | 最後方&不利な状況からスタート |
| 結果が消える | 失格(Disqualification / DSQ) | 最重 | リザルトから除外(ポイントも消える) |
| 出られない | 出場停止(レースバン) | 最重 | 次戦出場不可(累積ポイント等で発生) |
| 累積系 | ペナルティポイント | 中〜最重 | 一定数で自動的にレースバン |
※放送やSNSでは「5秒」「10秒」「DT(ドライブスルー)」「S&G(ストップ&ゴー)」の略称で出ることが多いです。
タイムペナルティ(5秒・10秒)とは
仕組み:ピットで“止まる時間”が増える or レース後に加算
タイムペナルティは、最もよく見る罰則です。基本イメージは「その分だけ順位で損をする」。 ピットイン時に指定秒数を余計に停止する形で消化することが多く、ピットに入らないままゴールした場合は結果に秒数が加算されます。
どんな時に出やすい?
- 接触の原因を作った(軽〜中程度の責任)
- コース外からの不当な利益(位置を戻さない等)
- 危険な動き(ただし悪質度が高いともっと重くなる)
5秒と10秒、体感の差は?
コースや戦略次第ですが、10秒は“ほぼ確実に”ポジションを落とすことが多く、5秒はピットタイミングや前後のギャップ次第で耐えることもあります。
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ピットで受ける重い罰:ドライブスルー/ストップ&ゴー
ドライブスルー(Drive-Through)
ドライブスルーは、ピットレーンを止まらずに通過する罰です。 停車しないのに重いの?と思うかもしれませんが、ピットレーンは速度制限があるため、通常の走行より大きくタイムを失います。
ストップ&ゴー(Stop-and-Go:10秒)
ストップ&ゴーはさらに重く、ピットに入って所定時間(例:10秒)停止してからコースへ戻ります。 「DTより重い」「タイムペナルティよりも重い」という位置づけだと思えばOKです。
どんな時に出やすい?
- 危険度が高い違反(状況による)
- ルールを大きく外れた行為(安全・公平への影響が大きい)
予選・決勝前に効く罰:グリッド降格/ピットレーンスタート
グリッド降格(Grid Penalty)
グリッド降格は、予選で取った順位が決勝のスタート順で下がる罰です。 特にスタート直後が重要なF1では、前に車が増えるほど渋滞・乱流・戦略縛りが強くなり、見た目以上に重いことがあります。
ピットレーンスタート
規定違反の内容によっては、グリッドに並べずピットレーンからスタートになります。 事実上の最後尾スタートになりやすく、序盤の展開がかなり苦しくなります。
結果そのものが消える:失格(DSQ)/出場停止(レースバン)
失格(Disqualification / DSQ)
失格は最重クラスで、リザルトから除外されます。ポイントも消えます。 原因はさまざまで、特に車両規定や検査関連など、レースの根幹に関わるケースで適用されやすいです。
出場停止(レースバン)
出場停止は「次のレースに出られない」レベルの超重罰です。 主にペナルティポイントの累積などで自動的に発生することがあります。
“蓄積して効く”ペナルティポイントと戒告(リプリマンド)
ペナルティポイント:貯まると自動でレースバン
ペナルティポイントは、違反の重さに応じてスーパーライセンスに加算される仕組みです。 ポイントは一定期間残り、合計が一定値に達すると自動的に出場停止になります。 「その場は軽く見えても、積み重なると致命傷」なのが特徴です。
戒告(リプリマンド):軽いけど“記録に残る注意”
戒告は、いわば公式の「イエローカード」。 タイムを失うわけではありませんが、繰り返すと印象が悪くなり、判断が厳しくなることもあります。
よくある違反と「どのペナルティが出やすいか」
接触(原因を作った)
- 軽〜中:5秒/10秒
- 重い:DT/S&G、ペナルティポイント追加
コース外からの利益(ショートカット等)
- 位置を戻せば“おとがめなし”のことも
- 戻さない:5秒/10秒 などになりやすい
危険運転・危険なリリース
- 状況次第で重くなりやすい(DT/S&G、ポイント付与など)
黄旗無視など安全に直結
安全系は裁定が強くなる傾向があります。観戦時は「なぜ重い?」と思っても、背景が安全なら納得しやすいです。
表示の読み方:放送テロップで混乱しないコツ
- +5s / +10s:結果に秒数加算 or ピットで停止
- DT:ドライブスルー
- S&G:ストップ&ゴー
- Grid penalty:決勝スタート順位が下がる
- DSQ:失格(リザルトから除外)
ここだけ覚えておけば、裁定が出た瞬間にレースの流れが読めます。
FAQ:よくある質問
Q1. ペナルティの種類って結局いくつあるの?
A. 代表的には「警告/戒告」「タイム(5秒・10秒)」「ドライブスルー」「ストップ&ゴー」「グリッド降格」「ピットレーンスタート」「失格」「出場停止」「ペナルティポイント」などがあり、理解は“6系統分類”が最短です。
Q2. 5秒ペナルティはいつ消化するの?
A. 多くはピットイン時に指定秒数ぶん停止して消化します。ピットに入らずゴールした場合は、結果に秒数が加算されることがあります。
Q3. ドライブスルーとストップ&ゴー、どっちが重い?
A. 一般的にストップ&ゴーの方が重いです。ピットに入るだけでなく停止時間も発生するためです。
Q4. 失格(DSQ)って何が起きる?
A. リザルトから除外され、順位・ポイントが消えます。車両規定や検査関連など重大なケースで起こりやすいです。
Q5. ペナルティポイントはどれくらい危険?
A. その場の順位より長期的に効きます。一定数に達すると自動でレース出場停止になるため、トップ争いでも致命的になり得ます。
Q6. もっと正確にルールを確認したい
A. FIAのスポーティングレギュレーション(規則)と、F1公式の解説記事が確実です。
参考(外部リンク):F1公式:ペナルティ解説(英語)
まとめ
F1のペナルティは種類が多く見えますが、実は「時間で損」「ピットで重く損」「スタート前に損」「結果が消える」「累積」という考え方で整理できます。
- まずは6系統に分類して理解するのが最速
- よく見るのは5秒/10秒、重いのはDT/S&G
- 失格・出場停止・ポイント累積は“長期的に致命傷”
次のレースからは、裁定が出た瞬間に「どれくらい響くか」を読めるはずです。観戦が一段おもしろくなりますよ。


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