2026年F1はマシン規定が大改定。その影響でタイヤも「サイズ」「特性の作り方」「戦略の幅」がアップデートされます。 この記事では、観戦で困らないように2025年から何が変わるのかをポイントだけに絞ってまとめます。
結論:2026タイヤの変更点はこの6つ
- サイズ:18インチは維持しつつ、フロント−25mm/リア−30mm細くなる(2025比)
- 外径:トータル径も縮小(目安:フロント−15mm/リア−10mm)
- スリック:C1〜C5の5段階は継続。各コンパウンド間の性能差をより明確にして戦略幅を狙う。
- 雨用:インター/フルウェットのトレッドパターンは2025と同じ。
- 配分:通常フォーマットでドライ13セット、インター5、ウェット2(モナコのウェットは例外あり)
- レース義務:基本はドライ2種類以上を決勝で使う(雨を使った場合は例外)
変更点① サイズが小さく・細くなる(いちばん見た目に出る)
18インチは継続。でも“タイヤ自体”がスリム化
2026年もホイールリム径(18インチ)はそのまま。一方でタイヤは前後ともに細くなります。 数字で言うと、2025比でフロントは25mm、リアは30mmの縮小。
外径も少し小さくなる
さらに外径も縮み、目安としてフロント−15mm/リア−10mm。 テレビ映像でも「少し締まった」印象になりやすく、マシン全体の小型化とセットで効いてきます。
なぜ小さくする?狙いは“空力効率”と“全体パッケージ最適化”
タイヤは空気抵抗にも重量にも効く重要パーツ。 2026車体コンセプト(小型化・効率重視)に合わせ、タイヤ側も「合わせにいった」と考えると理解が早いです。
変更点② コンパウンドはC1〜C5は継続、ただし“差”を広げる
スリックは5段階(C1〜C5)を継続
2026年もスリックはC1(最も硬い)〜C5(最も柔らかい)の5種類という枠組みは同じです。
狙い:コンパウンド間の“ギャップ”を明確にして戦略を増やす
Pirelliは、性能が近すぎると戦略が単調になりやすい点を踏まえ、 各コンパウンドの差をより一貫して分かりやすくする方向性を示しています。 これにより「1ストップ固定」になりにくい週末が増える可能性があります。
見た目の変更:サイドウォール表記・デザインも更新
2026に向けて、タイヤの外観(ロゴ/表記)もアップデートが告知されています。画面で「今どのタイヤ?」が少し見分けやすくなるのも地味に助かるポイント。
変更点③ インター/ウェットの溝パターンは基本同じ
雨用タイヤの“溝デザイン”は2025と同じ
2026でも、インターミディエイトとフルウェットはトレッド(溝)パターンが2025と同じとされています。 ただし、車体側が大改定なので「効き方」は今後のテストや開幕戦で要注目です。
変更点④ 週末のタイヤ配分とルール(2026スポーティング)
通常フォーマットの最大使用数:ドライ13/インター5/ウェット2
FIAの2026年スポーティング規則では、標準的な週末(Standard Format)における最大使用数が示されています。 目安としてドライ13セット、インター5セット、ウェット2セット。※モナコはウェットのセット数に例外が定義されています。
決勝は原則「ドライ2種類以上」を使用
雨用タイヤを使わないレースでは、各ドライバーは決勝で少なくとも2種類のドライタイヤを使う必要があります(モナコは追加条件あり)。 つまり基本は「最低1回はタイヤ交換が前提」になりやすい、ということです。
変更点⑤ レースはどう変わる?観戦目線の影響
① タイヤが細い=「縦のグリップ」と「温度の入り方」が変わりやすい
タイヤが細くなると接地面や負荷のかかり方が変わるため、 開幕直後は特にウォームアップ(適温に入れる速さ)の差が順位に出やすいです。
② 戦略面:コンパウンド差が明確だと“揺さぶり”が増える
タイヤ選択で得られるメリット・デメリットが大きくなるほど、 アンダーカット/オーバーカットや終盤勝負の組み立てが作りやすくなります。
③ 2026は“効率の年”。タイヤもその思想に寄る
2026は空力やPUも含めて効率重視の方向。 タイヤの小型化も、全体の狙いと整合しています。
開幕から見るべきチェックポイント
- アウトラップ:新品に替えた直後、誰が一番早く温度を入れられるか
- ロングラン:5周〜10周での落ち幅(デグラ/熱ダレ)
- 戦略:C○(硬め)で引っ張る派 vs C○(柔らかめ)で攻める派の分かれ方
- SC後:新品タイヤが“効きすぎる”のか、すぐタレるのか
よくある質問(FAQ)
Q. 2026は16インチに戻るって聞いたけど?
2026も18インチのままです(ただしタイヤ幅・外径が縮小)。
Q. 雨タイヤは変わる?
インター/ウェットのトレッドパターンは基本的に2025と同じとされています。
Q. タイヤ配分は何セット?
標準週末の最大使用数はドライ13/インター5/ウェット2が規定に掲載されています(例外条件あり)。
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2026年のタイヤは「見た目は少し」「中身はけっこう」変わる可能性があります。 開幕数戦は、温度の入り・ロングランの落ち・コンパウンド選択の傾向を追うだけで、 “今年の強さ”が見えやすくなるはずです。


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