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パルクフェルメって何?F1で最も厳しい“車両保管ルール”を解説!

エフワンのキホン

更新日:2025年11月1日|F1ルール解説シリーズ

F1中継やニュースでよく聞く「パルクフェルメ(Parc Fermé)」。 レース後にドライバーがマシンを止め、スタッフが触れなくなるあの瞬間こそ、パルクフェルメの始まりです。 この記事では、その意味・目的・適用タイミング・違反時のペナルティまで、初心者にもわかりやすく解説します。


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🏁 パルクフェルメとは?

「パルクフェルメ(Parc Fermé)」とは、フランス語で「閉ざされた公園」を意味します。 F1においてはマシンが保管・検査される厳重管理エリアのことを指します。 この区域に入ったマシンは、チームスタッフがほぼ一切触れることができなくなります。

F1 パルクフェルメ 車両保管エリア

▲ 決勝後、上位3台が並ぶパルクフェルメエリア

パルクフェルメの主な目的は、不正改造の防止と公平性の確保。 マシンが予選・決勝の間で性能変更を行えないようにするための仕組みです。


📅 パルクフェルメが適用されるタイミング

F1では、特定のセッション後にパルクフェルメ規定が適用されます。 代表的なタイミングは以下の通りです。

  • 予選開始から決勝スタートまで(=この間は基本的にセッティング変更不可)
  • スプリントフォーマットでは、スプリント予選後から適用
  • 決勝後:上位マシンは検査のためエリアに留置

💡 ポイント: 予選終了時点から、マシンは「ほぼ封印」状態になります。 燃料補給、タイヤ交換、最低限の修理を除いて、エンジンや空力設定の変更は禁止です。


🔧 パルクフェルメ中にできること・できないこと

できることできないこと
燃料補給・冷却・タイヤ交換サスペンション・ウイングの調整
FIA指定の点検作業パーツ交換(原則禁止)
タイヤ温度管理(規定範囲内)空力・冷却系の開閉操作

もしチームがパルクフェルメ中に規則外の作業を行うと、ピットレーンスタートなどの重いペナルティが科されます。


🚨 違反した場合の主なペナルティ

  • 車両の再チェックを命じられる
  • 決勝レースをピットレーンスタート扱い
  • 深刻な場合は失格処分

実際、過去にはマシンの車高や空力パーツを微調整しただけで「パルクフェルメ違反」と見なされた例もあります。 F1では1mm単位の変更もアウトなのです。


🧠 なぜパルクフェルメが必要なのか?

F1チームは常にマシンの性能を最大化しようとします。 もしレース前に自由に変更できるなら、予選仕様と決勝仕様をまったく別設計にしてしまう可能性があります。 それを防ぎ、すべてのチームに公平な条件で戦わせるために、パルクフェルメが存在します。

FIA 技術検査 パルクフェルメ風景

▲ FIAによる技術検査(Scrutineering)の様子


📜 歴史的背景と名称の由来

「パルクフェルメ」はF1黎明期の1950年代から存在しており、 当初は「レース前のマシン展示兼検査エリア」として設けられました。 現在のようにセッション間でマシンを“封印”する制度になったのは1990年代後半です。 以来、F1ではレース運営上欠かせないルールとして定着しています。


🧩 スプリント週末における違い

近年のスプリントフォーマットでは、適用タイミングが少し異なります。 金曜の「スプリント予選(SQ)」が終わると、その時点でパルクフェルメに入ります。 つまり、スプリントレースも決勝も同じセットアップで戦わなければなりません。 これが週末戦略の難易度を一気に上げている理由のひとつです。


📈 チーム戦略への影響

パルクフェルメによって、チームは「予選用セットアップ」と「決勝用バランス」の妥協点を探る必要があります。 たとえば:

  • 予選で速くても決勝でタイヤが持たない
  • 決勝安定型にすると予選順位が悪化する

この絶妙な調整こそ、エンジニアの腕の見せどころ。 レッドブルやメルセデスの強さは、パルクフェルメを前提とした完成度の高さにも表れています。


🔍 よくある疑問Q&A

Q1:パルクフェルメに入ったあとでも修理できる? A:安全性に関わる部分(ブレーキ・燃料系など)はFIA承認のもと修理可能です。 Q2:スプリントでクラッシュした場合は? A:FIAが例外的に「再組立て」を許可することもありますが、基本はピットスタートになります。 Q3:FIAの検査内容は? A:車重、ウイング角度、燃料サンプル、フロア形状など、レギュレーション遵守を確認します。


🏁 まとめ|F1の公正さを守る“見えないルール”

  • パルクフェルメ=車両を封印・管理する制度
  • 予選終了後から決勝スタートまでが対象
  • 改造や設定変更は禁止
  • 違反すればピットスタートや失格の可能性も

F1のレースを「走る」だけでなく「ルール」から楽しむと、より深くその世界が見えてきます。 次に中継で「パルクフェルメ」という言葉が出たら、ぜひこの記事を思い出してください。


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